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相続への想い

  • 執筆者の写真: Masashi Morimoto
    Masashi Morimoto
  • 2024年9月11日
  • 読了時間: 2分


おはようございます!司法書士の森本です。


当事務所の主な業務の一つとして「相続手続き」を掲げています。

なぜ、数ある司法書士業務の中でこの業務に注力しているかと言いますと、私は昨年の春に父を亡くしました。父は難病と闘っておりましたが、発症から10年目、桜の散り始めの頃でした。


駆け付けた医師が死亡を確認してから、親族等への連絡、葬儀屋との打ち合わせ、役所への手続きと次々と追われ、悲しみに暮れる間もないと言いますが、まるで悲しみを感じている余裕がないと言い方のほうが正しいのかもしれません。


葬儀が終わると、今度は金融機関や法務局へ向かい、故人の預貯金の解約手続き、不動産の名義変更を行います。ここで必要になる書類等がまた厄介で、特に相続人が分からない状態や、分かっていても遺産分割など、話し合いがまとまっていない状態などでは、金融機関や法務局は相手にしてくれません。

幸い、我が家の相続は用意周到な父のおかげで簡単な手続で済んだのですが、場合によってはけっこうな時間と手間がかかることもありそうです。


ただ、そんなことをしていると、良いのか悪いのか、父の死を悼む間もなく月日が流れていきました。悲しみも薄れていきました。

確かに、忙しい方がいろいろ考えなくて良いのかもしれません。それでも、何かの縁で家族として過ごした時間を偲ぶことも大切だと思います。体験から感じた私の思いとしましては、人がひとり亡くなったことで生じる事務的な手続きは誰かに任せ、その時間、ご家族の皆様は思いっきり悲しんでほしいということです。ちょっとした文句でも不満でもいいから、故人に思いを馳せてほしい。忘れないであげてほしい。それが何よりのはなむけだと思います。



つい長くなってしまいました。

もうじき秋のお彼岸になります。誰よりも合格を待っていてくれた父に、開業の報告をしようと思っています。



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